防炎とは
「防炎」とは、物や材料が火に対してある程度の耐性を持ち、燃えにくく、燃え広がりにくい性質や処理を指します。防炎加工された製品は、万が一火がついた場合でも燃えにくく、火が広がるのを防ぐ効果があります。これにより、火災の発生や被害を軽減することが目的です。
防炎性が求められるのは、カーテンやカーペット、衣類、建築資材などのさまざまな製品で、特に人が集まる場所や公共の場で使用される製品において重要視されています。防炎性能を保証するためには、防炎認定を受ける必要があり、これは日本など多くの国で厳格な基準に基づいています。
（1）防炎とは
防炎とは、「燃えにくい」性質のことであり、繊維などの燃えやすい性質を改良して防炎の
性能を与えると、小さな火源（マッチやライターなど）に接しても炎が当たった部分が焦げる
だけで容易には着火せず、着火しても自己消火性（小規模燃焼において（有炎、無炎を含む）
燃焼が継続しない性質）により燃え広がらなくなる性質のことである。
消防庁「防炎の知識と実際」より
防炎ビニールの特徴
「防炎ビニール」とは、ビニール素材に防炎加工を施し、火に対して燃えにくくしたものを指します。通常のビニールは火がつくと燃えやすい性質がありますが、防炎ビニールは燃焼しにくく、火災の発生や拡大を抑える効果があります。
防炎ビニールは、以下のような用途で使用されます:
- 建築現場: 防炎ビニールシートが足場の覆いや建物の外装として使用され、安全性を確保します。
- イベント用テント: 屋外イベントで使用されるテントやシェードなどに使われ、火災リスクを低減します。
- 家庭やオフィス: カーテンやパーティションなどのインテリア用途で、防炎ビニールが使用されることもあります。
防炎ビニール製品は、防炎性能を示す認定マークがついていることが一般的で、これによりその製品が基準を満たしていることが確認できます。
防炎ビニールと不燃ビニールの違い
建築基準法に基づいた不燃性能試験・評価を受け、国土交通大臣の許可を受けた建築材料のことを指します。表面のＰＶＣ(ﾋﾞﾆｰﾙ）が燃えても、中のガラスクロス自体は原型をとどめ、炎が突き抜けません。あくまで、『燃えない』ではなく、『炎が突き抜けない』という概念でとらえてください。建築基準法施行令第108条の2（下記の説明）で定める技術的基準に適合する材料を指します。
火元を近づけても容易には燃えず、たとえ燃えたとしても『自己消化性』を有しているため、『燃え広がりにくい』、『燃えにくい』性質を持っています。 不燃と異なる点は火元を近づけたままでは燃えてしまうことです。
１．材料、構造等に係る技術的基準の整備
(1)材料関係（不燃材料、準不燃材料、難燃材料）
法律第二条第九号において、政令で不燃性能（不燃材料に必要な性能）及び不燃性能に関する技術的基準を定めることとされたこと受け、令第108条の２において不燃性能及びその技術的基準を定める。また、規制内容がすべて政令事項であるため、政令において定義されている準不燃材料及び難燃材料についても同様に性能とその基準を明確化することとし、材料に応じて必要な性能を次のとおり定める。
<不燃材料等に必要な性能に関する技術的基準>
通常の火災による火熱が加えられた場合に、加熱開始後次の表に掲げる時間、表に掲げる要件を満たしていること。
| 材料の種類 | 時間 | 要件 |
| 不燃材料(令第108条の２） | 20分間 | ・燃焼しないこと・防火上有害な損傷を生じないこと・避難上有害な煙又はガスを発生しないこと |
| 準不燃材料(令第１条) | 10分間 | |
| 難燃材料(令第１条) | ５分間 |
不燃のほうが、防炎に比べてより優れているのはわかります。しかし、価格の面からも不燃は高価ですので、防炎で充分と言われる場合もあります。
こちらのページでは防炎ビニールを中心にご紹介します。
防炎ビニール
◆アキレスフラーレ（RoHS2指令・REACH規則対応商品）
アキレスフラーレは単に燃えにくいということではなく、万一火がついた際もメラメラと燃え広がることももなく、延焼を最小限にくい止める自己消化性のことをいいます。
但し、自己消化性とは火元がなくなったときに自ら鎮火するという意味であり、火の中では燃えますのでご注意ください。
燃焼15～20秒後↓
アキレスフラーレ一般フィルムフラーレと一般塩化ビニールとの燃焼比較実験です。15～20秒で塩化ビニールは燃えているのに《フラーレ》はまだ燃えていません。
２分延焼試験後２分後一般フィルム大きな穴をあけて燃え広がっていますが、《フラーレ》は小さな炎が出ているにすぎません。火元を取り除くと延焼せずに自然に鎮火しました。
防炎性：消防法施行令第4条の3に適合
《アキレスフラーレ》は、優れた防炎性能をもつ軟質透明塩化ビニールです。
| 厚さ（㎜） | 巾（㎜） | 巻き数（ｍ） |
| 0.15 | 1830 | 50 |
| 0.3 | 1370 | 30 |
| 0.3 | 1830 | 30 |
| 0.5 | 1830 | 30 |
| 1.0 | 915 | 30 |
| 1.0 | 1370 | 10 |
◆アキレスフラーレイトイリ
アキレスフラーレに560Ｘ1100dtexのホワイトポリエステル糸を２ｃｍ間隔の格子状にラミネートしたものです。
| 厚さ（㎜） | 巾（㎜） | 巻き数（ｍ） |
| 0.3 | 1850 | 50 |
◆アキレスフラーレ 粉ふり
現場での作業性を向上させた「粉ふり」タイプ。防炎性能はそのままに、カーテン制作や養生現場での使い勝手が良くなります。
| 厚さ（㎜） | 巾（㎜） | 巻き数（ｍ） |
|---|---|---|
| 0.3 | 1830 | 30 |
| 0.5 | 1830 | 30 |
防炎性： 消防法施行令第4条の3に適合
コウさん
フラーレには粉がふってありませんが、加工をする時や作業をするときは粉ふりのほうが使いやすいです。
◆アキレススカイクリア防炎≪RoHS2 対策に！≫
耐侯性を付与した製品が誕生しました。
防炎性・透明性・対候性を兼ね備えた非ＤＯＰ系の軟質塩ビフィルム。
≪防炎性≫消防法施行令第４条の３に適合
防炎物品登録済み、防炎製品登録ずみ。
≪耐候性≫アキッレス独自の配合技術により、耐侯性を付与。
紫外線による黄変を抑制します。
≪ＵＶカット≫紫外線を99％カットします
※波長220～380ｍｍにおける紫外線を99％以上カット
≪RoHS2≫従来の塩ビ製品はDOPを可塑剤としてしようされていますが、アキレススカイクリア防炎は従来の6物質は無論DOPを含む追加4物質も使用していません。
| 厚さ（㎜） | 巾（㎜） | 巻き数（ｍ） |
| 0.5 | 1370 | 30 |
| 0.75 | 1370 | 20 |
RoHS2指令・REACH規則とは欧州連合（ＥＵ）によって定められた、人と健康と環境を保護するため、製品における特定有害物質の使用を制限する指令（規則）のことです。
2019年7月22日より「RoHS2指令」として規則対象物質が6物資から10物質に拡大されます。
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西川善株式会社の社長の西川寛です。西川善は地元では「善さん」と呼ばれ創業70年になります。
「包んで創って社会貢献」つまり「包創喜材業」です。
「善さん何屋さん？」と言われるほど弊社では多種な商品を取扱っています。
昨今、お客様のニーズは多種多様。「なるべく価格を押さえたい」「いやちゃんとした良いものが欲しい」「この商品でないとダメだ！」「私はここにこだわる！」などお客様のご希望に添えるよう努力してまいります。
「こんなもんないけー（金沢弁で「こんなものありませんか？）」と気軽にお問合せいただければ幸いです。
西川善株式会社
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TEL 076-251-2111 FAX 076-251-1259
