火災時に有毒な煙から命を守る袋。防災訓練やホテルの常備品として便利な「避難用ポリ袋」(難燃性ポリ袋)

避難用ポリ袋とは?

避難用ポリ袋とは

避難用ポリ袋とは、災害時に避難所などで使用するために設計された特殊なポリ袋のことを指します。主に以下のような用途で使われます。

  1. トイレとしての使用: トイレが使えない場合、ポリ袋を仮設トイレやバケツにセットして排泄物を処理するために使用されます。災害時にはトイレの確保が困難になることが多く、このようなポリ袋は非常に重要です。
  2. 防寒対策: ポリ袋は防水性が高く、風を遮るため、緊急時に体温を保つために利用されることもあります。
  3. ゴミ袋: 食べ物の包装やその他のゴミを捨てるための袋としても使われます。災害時には清潔を保つことが重要なので、こうした袋は役立ちます。
  4. 収納袋: 衣類や食料品、その他の物品を保護して収納するためにも使用されます。
  5. 火災発生時に一酸化炭素中毒を防ぐために、避難用として被るポリ袋です。

これらのポリ袋は、非常に軽量で持ち運びがしやすく、災害時の持ち出し袋に含めておくことが推奨されます。

このページでは上記の5火災時に使用する避難用ポリ袋をご紹介します。

火災の死因の多くは一酸化炭素中毒による中毒死です。

火災発生時になるべく有毒ガスを吸わないように安全な場所に逃げるのが第一です。
その際にポリ袋をかぶって逃げるのも一つの方法です。

最近ではホテルの客室の備品としても採用させています。

火災時に身を低くして逃げる様子


しかし、そのポリ袋に火が引火してまっては元も子もありません。

火を近づけると燃えやすいポリやビニール。少しでも危険を避けたいものですね。

そのために燃えにくいゴミ袋(難燃性ポリ袋を使用します。
但し、こちらで間違えてはいけないのは、「燃えにくい(従来品に比べて)」のであって「燃えない」のではありません

これを被ると火から守れる!と勘違いしてはいけません!
3分間ほど、有毒ガスから身を守るためのものです。

使用方法

避難用ポリ袋の使用方法(イラストで)

難燃・不燃・防炎どこが違うの?

難燃、不燃、防炎は、火や熱に対する材料の耐性を示す用語で、それぞれ意味が異なります。

  1. 難燃(なんねん)
    難燃材料は、火がつきにくく、一旦火がついても燃え広がる速度が遅い材料を指します。完全に燃えないわけではありませんが、火災時に燃焼を遅らせることで、被害を軽減することが目的です。たとえば、難燃性のカーテンや服などがこれに該当します。
  2. 不燃(ふねん)
    不燃材料は、非常に高温になっても燃えないか、ほとんど燃焼しない材料を指します。これらの材料は、建物の耐火性を高めるために使用されます。例えば、コンクリートやガラス、石材などが不燃材料の例です。ビニールでは不燃ビニールがあります。
  3. 防炎(ぼうえん)
    防炎は、材料そのものが燃えにくく、燃え広がりにくい性質を持つことを指します。防炎処理を施した布や製品は、火がついても燃え広がることが抑えられ、火災時の安全性が向上します。防炎品は特に、火災の危険が高い場所で使用されます。(防炎ビニール

まとめると、不燃は「燃えない」、難燃は「燃えにくい」、防炎は「燃えにくく、燃え広がりにくい」という違いがあります。

難燃性ポリ袋の火を近づけた様子

ご紹介する「難燃性ポリ袋」は「燃えにくいポリ袋」です「燃えないポリ袋」ではないことにご理解ください。

避難用ポリ袋(難燃性ポリ使用)

避難用ポリ袋。2枚入り
避難用ポリ袋2枚入り
  • 燃えにく難燃性ポリ袋
  • JIS規格の試験に基づき「薄い材料の防炎性試験方法」の防災1級に適合
  • ビル・マンション・ホテルなどの火災時に有毒ガスから守ります
  • 45Lサイズで透明なので視界を確保します。
  • 防災訓練や粗品に
  • 価格2枚入り 100円(税別)
商品名サイズ材質入数(袋)
避難用袋2枚入0.03X650X800LLDPE200

ゴミ袋で難燃性のものもあります。

こちらは、避難用ではなく、ゴミの中に火のついたものが混ざっている場合に、燃えにくいというものです。キャンプのような、火を扱う場所でのゴミ収集や、イベントなどの不特定多数の方々が使用するゴミ袋などに使用すると、大きく燃え広がるのを防ぐことができます。45L用と15L用があります。