反射材

反射材とは

反射材とは、光を反射する性質を持った素材や製品のことを指します。主に夜間や暗い場所での視認性を高めるために使用され、交通安全や作業環境の改善に大きく貢献しています。

反射材は英語で “reflective material” または “retroreflective material” と言います。
反射材のことを「リフレクター」と呼ぶのもこちらからきているようです。

今回は弊社の取り扱いのある交通安全用品を中心にご紹介します。

光を発するものとして

  • 自ら光るもの
     電源(電池内臓)で光のないところでも光っています
     LEDなど
  • 光に反射して光るもの
     本体自身は光らないが、光を反射することにより光を放つもの
     これを主に反射材と呼ぶことが多い
  • 光を吸収して発行するもの
     光を吸収し、光がなくても自ら光を放つもの(電源はいらない)
     「蓄光」といいます。

LED内臓のもの

交通安全のために使用されるLED内蔵のアイテムは、夜間や視認性の悪い場所での安全を確保するために非常に効果的です。以下に代表的なものを挙げます。

LED反射ベスト

LEDライトが内蔵された反射ベストは、暗い環境や夜間の作業中に視認性を高め、事故を防ぐために役立ちます。特に道路工事現場や交通整理を行う際に使用されます。

LEDライト

歩行者や自転車乗車者のために、LEDライトが内蔵されたライトを服やバッグに装着することができます。これにより、車からの視認性が高まり、事故防止に貢献します。

LED反射板やバリケード

高速道路や主要道路では、LEDを使った道路標識が夜間や霧などの視界が悪い状態でも目立つように設置されています。これにより、ドライバーが安全に道路を走行できるようになります。

LED道路標識

高速道路や主要道路では、LEDを使った道路標識が夜間や霧などの視界が悪い状態でも目立つように設置されています。これにより、ドライバーが安全に道路を走行できるようになります。

LEDペット用ハーネス

夜間の散歩や運転中にペットの安全を確保するために、LEDライトが内蔵されたペット用のハーネスや首輪があります。これにより、ペットが暗い場所でも視認しやすくなります。

反射材

反射材ってなぜ光るの?

反射材は電池や電源を入れていないのになぜ光るのでしょうか?

反射した止まれ旗と反射していない止まれ旗

反射材は「再帰反射」という特質を持つ素材を使用しています。

「再帰反射」とは光がどの方向からあたっても光源に向かってそのまま反射するように工夫された反射方法です。

反射材には「ガラスビーズ反射」と「プリズム反射」があります。

ガラスビーズ反射

ガラスビーズ反射は光がガラスビーズを通過して裏側のアルミ蒸着面で反射します。

ガラスビーズ反射のしくみ
「サンエス技研」カタログより

ガラスビーズは球状の微小な粒でできています。入射した光がビーズの内部を通り、反射して光源方向に戻る性質(再帰反射)を持ちます。光がビーズ内で多方向に広がりながら反射するため、広範囲からの視認性が良い。

プリズム反射

光がプリズムの裏側の面で反射します

プリズム反射のしくみ
「サンエス技研」のカタログより

プリズム反射は微小な三角形のプリズム構造を持つ素材を使用しており、光を効率よく光源方向に戻します。この構造により、高い再帰反射性能を実現しています。

「ビーズ反射」「プリズム反射」どちらを選べばいいのでしょう?

コストはビーズ反射の方が安いです。

光り方はプリズム反射の方が光ります
 光をほとんど損失せずに効率的に反射できるため、ガラスビーズよりも明るく、遠距離からでも視認性が高い。

耐久性は摩擦に強いプリズム反射の方が長期間使用可能です。

特徴ガラスビーズ反射プリズム反射
反射性能中程度高い
視認性範囲広範囲に見えやすい遠距離でも明るく見える
耐久性経年劣化がある長期間安定した性能
コスト低コスト高コスト
用途日常用・歩行者用交通標識・高性能用途
選択のポイント
  • コスト重視や広範囲の視認性が必要な場合は「ガラスビーズ反射」が適しています。
  • 高い明るさや耐久性が必要な場合は「プリズム反射」が推奨されます。
  • フルカラーで光らせたい場合は「プリズム反射」がおすすめです。

どちらを選ぶかは、用途や求められる性能次第です。

実例をあげてもっと知りたい方は↓
ビーズ反射とプリズム反射とどう違うの | ニコニコばばあの独り言